ある媒体で、ChatGPT を使って記事を書いていたところ気づいた、ChatGPT で記事を書く際の注意点と、最新の正しい情報を ChatGPT で生成する方法をご紹介します。

私の環境ですが、最初の数週間は無料の GPT-3 をある程度使ってから、有料の GPT-4 を使い始めました。ある媒体で、Zepp Haneda の詳細やアクセス情報を ChatGPT を使って取得したところ、後で確認してみると最寄り駅の情報が古かったり、会場のキャパ人数やリンクが間違っていたりと、結構間違いがあることに気づきました。

生成したテキストをサイトに組み込んでいる時は気づかずに、というのも正にこれが正しいですよ！的な情報を収集してくれていたので、まさかその情報が間違っているとは気付かずにいました。

ChatGPT はなぜ間違えた情報を生成したのか？

調べてみると、Zepp Haneda は2018年10月31日プレスリリースで、「2020年の夏にオープン」と明記しており、丁度コロナ禍でライブ公演ができない時期も重なってか、新しくできた会場のためネットに情報が少なかったことが影響したのではないか？と思われます。

GPT-4 も、2021年9月までの情報しか持っていない

ChatGPT に、「あなたはいつまでの最新情報を持っていますか？」と聞くと、2023年3月現在、以下のように返してきます。

例えば、ChatGPT に、「Zepp Haneda の最寄り駅と交通アクセスについて教えて」と聞くと ChatGPT が以下のように返してきます。

ChatGPT が、Zepp Haneda の最寄り駅という「羽田空港国際線ビル駅」は、2019年12月16日に東京モノレールが、羽田空港にある3つの駅の名称を2020年3月14日に変更すると発表しています。

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その時のアナウンスで「羽田空港国際線ビル駅」→「羽田空港第3ターミナル駅」に改名されています。つまり ChatGPT は古いけどネットに情報が多いとされる「羽田空港国際線ビル駅」を返してきたという訳です。

現在正しい「羽田空港第3ターミナル駅」という名称になったのは、2020年3月からですので、やはり ChatGPT は新しい情報に弱いというか、古くても情報量が多い方を返してくるという点があると思います。

そもそも、Zepp Haneda の最寄り駅は「天空橋駅」ですので、根本的に間違ってるぞ！という気もしますが、ChatGPT からすると、比較的新しくできた会場なので間違えたというか、情報がまだ少ない？ということなのではないでしょうか？

ちなみに、この「天空橋駅」も、元々の名称は「羽田空港駅」だったようで、1998年に羽田空港駅が開業すると同駅に空港アクセス駅としての役割を譲り現行の「天空橋駅」に改称したらしいです。

このように見ていくと、ある時までこうだった名称がある時に変わった系の名称に関しては、ネットに落ちてる数が多いであろう古い情報が返してくる傾向があるのではないでしょうか。

正しい情報を生成するには？

では、ChatGPT から正しい情報を取得するにはどうしたら良いのでしょうか？それは、ChatGPT に最新の情報を一度読ませて学習させることです。

例えば、「Zepp Haneda の最寄り駅」を正しく ChatGPT で取得したい場合は、Zepp Haneda のオフィシャルサイトのアクセス情報のテキストをコピペして ChatGPT に「以下のテキストは、Zepp Haneda のアクセス情報です」と読み込ませてます。

読み込ませたら「この最新情報を覚えておいて」と釘を刺しておくことで、ChatGPT は、

と最新情報を学習してくれますので、以降 ChatGPT で「Zepp Haneda の詳しいアクセス情報を教えて」と入力すると、ChatGPT は以下のように正しい最新の情報を返してくれます。

上記の通り、現在の GPT-4 では、情報の古い新しいのバランスによって生成してくる情報にばらつきがあったり、GPT-4 でも普通にでっちあげた情報を生成してきますので注意が必要です。

ChatGPT で比較的新しい情報のテキストを生成する場合は、先に任意の新しい情報を AI に読み込ませて訓練させてから、ChatGPT でテキストを生成した方が、より正しく最新の情報をテキストで生成することが可能です。

調子に乗って事前学習なしで、ChatGPT にテキストを生成させると要所要所でミスや誤った情報が生成されますので注意が必要です。