Rocket Lab (ロケットラボ)、NASAの研究契約を獲得し、火星の岩石サンプルを地球に持ち帰る初の試みを調査。この研究では、NASAの火星サンプルリターンプログラムの一環として、ロケットラボの垂直統合技術を使用して、史上初めて赤い惑星からサンプルを採取することを提案しています。
We want to get Mars rocks into the hands of scientists sooner and cost-effectively 🤝
We’ve been selected by @NASA to complete a study into retrieving samples from the Martian surface and bringing them to Earth for the first time as part of the Mars Sample Return Program.
Learn… pic.twitter.com/Gg10gra2N2
— Rocket Lab (@RocketLab) October 7, 2024
私たちは、火星の岩石をより早く、コスト効率よく科学者の手に届けたいと考えています。私たちは、火星サンプル・リターン・プログラムの一環として、火星表面からサンプルを回収し、初めて地球に持ち帰る研究を完了させるため、NASAに選ばれました。
Rocket Lab (ロケットラボ / RKLB) は、打ち上げサービスと宇宙システムの世界的リーダー企業です。同社は2024年10月7日、火星表面の岩石サンプルを採取し、それを初めて地球に持ち帰るための調査を完了するために、NASAに選定されたことを発表しました。
このミッションは、科学界が掲げる太陽系探査の最優先目標のひとつである「火星に対する人類の理解を根本的に変えること」、「火星表面に生命体が存在したことがあるかどうかを解明すること」、そして「火星への人類初の探検に備えること」を達成するものです。
NASAの火星サンプルリターンミッションの迅速な設計研究では、火星探査機パーセヴェラーが火星の地表から採取したサンプルを地球に持ち帰るミッションの設計と要素の迅速な研究を行うための業界からの提案を募集しています。
この研究の結果は、NASAの火星サンプルリターンプログラムの潜在的な更新に役立つものであり、将来的に業界との調達につながる可能性があります。ロケット・ラボの研究では、現在の計画コストの数分の一で実現でき、現在の予想サンプルリターン日である2040年よりも数年前倒しで完了できる、簡素化されたエンドツーエンドのミッションコンセプトが探求されます。
ロケット・ラボの創設者兼CEOであるピーター・ベック卿は次のように語ります。
火星からのサンプルの回収は、人類がこれまで着手した中で最も野心的で科学的に重要な取り組みのひとつです。私たちは、それを実現するための革新的なミッション構想を開発し、低コストかつ迅速なスケジュールで実現しようとしています。
ロケット・ラボは近年、費用対効果の高い惑星科学のための戦略を計画的に実施しており、低コストかつ迅速な火星サンプルリターンを実現する上で他に類を見ない適性を備えています。
この戦略は、NASAの月探査ミッションの実施、軌道でのランデブーと近接操作、軌道から地球へのカプセルの再突入の成功、NASAの火星探査ミッション用に2機の宇宙船の納入など、数々の実績によって証明されています。
私たちは、この実証済みの能力を結集し、火星の岩石を科学者の手に一刻も早く届ける、説得力のある革新的なミッションソリューションを提供できることを楽しみにしています。
ロケットラボが提案するミッションの構造は、今後数か月の調査が完了次第、発表される予定です。