米国国家偵察局 (NRO)、Pixxel (ピクセル) に5年間のハイパースペクトルデータ契約を締結。Pixxel は、モデリングとシミュレーション、データ評価を通じて、NRO商用システムプログラムオフィス (CSPO) にハイパースペクトル画像のリモートセンシング能力を提供します。

WOW!@PixxelSpace signs 5-year agreement with NRO for hyperspectral data 👏https://t.co/M3lLTGLbY3

— Jonathan Lacoste 🛰 (@lacostejonathan) March 23, 2023

最先端の地球画像技術のリーダーである Pixxel (ピクセル) は2023年3月22日、NRO商業システムプログラムオフィス（CSPO）から、商業ハイパースペクトル能力に関する戦略的商業強化広域機関公告に基づく5年契約を獲得しました。

Pixxel は、モデリングとシミュレーション、データ評価を通じて、ハイパースペクトル画像（HSI）リモートセンシングの技術的能力を提供します。現在軌道上にあるパスファインダーシステムと将来のHSIコンステレーションを使用して、Pixel はエンドツーエンドのタスク、収集、製品配布を通じてその能力を実証し、NROとそのパートナーからの特別な製品の注文と配達の要求に対応します。

Pixxel の CEO 兼共同設立者である Awais Ahmed 氏は、次のように述べている。

Pixxel のチーム全体が、NRO と共にこの旅を始められることに興奮しています。私たちは、Pixxel の画像処理能力を NRO、そのパートナー、および米国の地理空間情報コミュニティに提供するこの素晴らしい機会に全力で取り組んでいます。

Pixel の副社長である Skip Maselli 氏は、以下のように述べています。

我々は、NRO CSPO と我々の尊敬するパートナーである Riverside Research、Rochester Institute Technology (RIT) Center for Imaging Science (CIS)、Labsphere と協力して、この有望な新しい宇宙ベースの商業リモートセンシング技術を進めることを期待しています。

Pixel のハイパースペクトル衛星は、電磁スペクトルの数百の波長で画像を取得し、地球の健康状態に関する重要なデータを明らかにします。Pixxel は、3つのパスファインダーミッションを軌道に乗せ、農業、鉱業、気候、石油・ガス、政府などの顧客基盤を拡大し、画期的な成長を遂げた年でした。今回の契約は、Pixxel が初めて公に発表した政府機関の顧客であり、気候モニタリングツールに対する公共部門の関心の高まりと一致するものです。

Pixxel について

Pixxel は、世界最高解像度のハイパースペクトル地球画像衛星と、そのデータから洞察を得るための分析ツールからなるコンステレーションを構築する宇宙データ企業です。このコンステレーションは、24時間ごとに全地球をカバーし、農業、鉱業、環境、エネルギーのユースケースにおいて、地球規模の現象の検出、監視、予測を支援することを目的としています。

当時20歳だった Awais Ahmed と Kshitij Khandelwal が共同で設立したこの宇宙技術スタートアップは、2024年までに地球のヘルスモニターを構築することを目標としています。Pixxel は、インド宇宙研究機関、NASA JPL、SpaceX など、宇宙を代表する組織と連携してきました。

Pixel は、Lightspeed、Radical Ventures、Relativity の Jordan Noone、Seraphim Capital、Ryan Johnson、Blume Ventures、Sparta LLC、Accenture などから支援を受けています。

NRO について

NROは、宇宙におけるアメリカの優位性を確保・拡大するために、世界最高の情報・監視・偵察衛星の開発、取得、打ち上げ、運用を行っています。NROは、多様で高度な技術を持つ労働力を背景に、イノベーションを加速させ、戦略的パートナーシップを活用することで、変化する宇宙環境の課題に対応できるよう、宇宙船と地上システムの多様で弾力性のあるアーキテクチャを構築しています。NROでは、グローバルな競争が激化する中、我が国の戦闘員や政策立案者が意思決定を優位に進められるよう、見て、聞いて、感じ取ることを大切にしています。