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BlackSky、Spire Global、観測衛星企業が黒字化へ前進

BlackSky、Spire Global、観測衛星企業が黒字化へ前進

2023年11月8日に観測衛星企業 BlackSky と Spire Global が第3四半期の決算を発表しました。

衛星画像を扱う BlackSky (ブラックスカイ / BKSY) は、第3四半期に初の四半期黒字を計上し、宇宙ベースのデータ、分析、宇宙サービスの世界的大手プロバイダーである Spire Global (スパイア・グローバル / SPIR) も堅調な収益の伸びを示し、黒字化に向けて着実に前進しています。

BlackSky 第三四半期決算

BlackSky (ブラックスカイ / BKSY) FY23 Q3
❌EPS -$0.28🆚(前年同期 -$0.26)
⭕売上高 $1520万(+52%)🆚(前年同期 $1000万)

▶ガイダンス
Q3
❌調整後EBITDA -$1310万🆚(前年同期 -$1430万)
❌純損失 -$2170万🆚(前年同期 -$1970万)

▶ハイライト
・グロスマージン 39%🆚(前年同期 22%)
・現金及び現金同等物 $1690万 (2023年9月30日時点)
・パランティアとの戦略的パートナーシップを発表
・国家偵察局から$440万の契約を獲得
・主要防衛産業プライムコントラクターから$170万の契約を獲得

Spire Global 第三四半期決算

一方の第三四半期の決算を発表した Spire Global (スパイア・グローバル / SPIR) も堅調な収益の伸びを示し、黒字化に向けて着実に前進。Spire は来年の第2四半期か第3四半期にはキャッシュフローがプラスになると予想されている。

Spire は、上場以来9四半期連続の収益増加記録を更新したことに加え、予想を上回る収益を達成し、非GAAP粗利益率を70%近くまで増加させることで予想を上回りました。

👩‍💻 $SPIR スパイア・グローバル FY23 Q3

⭕売上高 $2730万(+34%)🆚(前年同期 $2037.5万)
⭕GAAP総利益率 65%(+15ポイント)🆚(前年同期 50%)
⭕非GAAP総利益率 69%(+14ポイント)🆚(前年同期 55%)
❌GAAP営業損失 -$1100万(前年同期 -$1640万)
❌非GAAP営業損失 -$620万(前年同期 -$1120万)
❌純損失 -$1780万(前年同期 -$2160万)
❌調整後EBITDA損失 -$340万(前年同期 -$850万)

▶ガイダンス
Q4 FY’23
⭕売上高 $2700万~$3100万
⭕ARR $1250万~$1350万
❌非GAAP営業損失 ($750万)($380万)
❌調整後EBITDA ($300万)$100万

FY’23
⭕売上高 $10500万~$10900万
⭕ARR $1250万~$1350万
❌非GAAP営業損失 ($2970万)($2600万)
❌調整後EBITDA ($1610万)($1210万)

▶ハイライト
・NASAからの複数受賞、無期限納品無期限数量(IDIQ)契約を獲得
・NOAAからの$280万の衛星気象データ契約を受賞
・NASAを代表してNOAAからの$460万のSMBAフェーズA研究契約を受賞
・国家地球空間情報局からの地球磁場測定のためのチャレンジに参加
・GHGSatとのスペースサービス契約を発表

宇宙投資家の声

BlackSky と Spire Global は驚異的な成長を示し、FCF がプラスに近いビットです。同じく観測衛星の企業 Planet も来年こそは黒字化が見えてくるのでは?という会話があり、宇宙投資家の間では、Spire は本当に過小評価されているという声もあります。

地球観測に関する情報を発信している TerraWatch Space のファウンダー Aravind 氏は次のように述べています。

地球観測企業はSaaS企業ではないが、EOを活用して特定の市場の問題を解決することに重点を置く企業は、SaaS企業のようになることを目指すことができる。

我々は、EO企業の収益、ビジネスモデル、キャッシュフローに対する正しい期待を設定する必要がある。

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