TechCrunch にスクープ記事として2023年7月6日に公開された、スペース・レポーター Aria Alamalhodaei 氏の記事によると、Astra (アストラ / ASTR) は、宇宙船エンジン事業を完全子会社として独立させる企業の再編を行っており、雇用と資金調達においてより柔軟性を提供すると、TechCrunch の文書と情報筋によって明らかにされました。
Scoop: Astra is carving out its spacecraft engine business into a wholly-owned subsidiary, a move that opens up new financing & hiring options for the company. https://t.co/wNqJIiJFUQ
— aria alamalhodaei (@breadfrom) July 5, 2023
新たな子会社である Astra Spacecraft Engines, Inc. は、6月5日にデラウェア州に設立され、6月13日にカリフォルニア州に登録されました。この再編は、運営と資金調達に関連する2つの目的に基づいており、国際武器輸出規制(ITAR)と輸出管理規制(EAR)という厳しい輸出制限によるものです。この再編により、Astra は人材採用や資金調達においてより柔軟な選択肢を得ることができます。
Astra Spacecraft Engines
Astra はロケット打上げの連続した失敗後も、コンスタントに宇宙船エンジンの受注を受けており、Rocket Lab が打上げ以外の収入源として宇宙システムの提供/開発で収益を上げているように、Astra の打上げ以外の収入源として以前より期待されていました。
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Astra は宇宙船エンジン事業に注力
今年の5月には、新しい Astra Spacecraft Engine (アストラ宇宙船エンジン) と Astra Spacecraft Engine Max (アストラ宇宙船エンジンマックス) を発表しており、宇宙船エンジン事業に注力しています。
Astra の懸念材料
Astra の懸念材料としては、現在ナスダックから受けている上場廃止通告の延長をしている段階にあるのだが、多分株価は1ドルに戻ることができず、同じく SPAC 上場したモバイルゲーム会社 Skillz (スキルズ / SKLZ) が2023年6月に行った逆株式分割することで、上場廃止を免れるのではないだろうか。