ChatGPT など生成AI (Generative AI) の登場で遂に誰しもが AI にアクセスすることが可能になり、ChatGPT は登場する前では考えられなかったような、凄い世の中になっているのに、誰も幸せではないかもしれません。

凄い世の中になっているのに、誰も満足しないのは本当。

テクノロジーによって期待値がどんどん上がってくる（自分の期待値もかなり変わったのを感じる）。https://t.co/TX0ft3Hn6C

— Tetsuro Miyatake (@tmiyatake1) May 7, 2023

この動画は今から数十年以上前のものですが、米の人気TV番組に出演したコメディアンの Louis C.K. (ルイス・CK) のトークは非常に示唆に富むものです。「今はすべてが素晴らしいのに、誰も幸せではありません」と、そのエピソードを語っています。この話は、当たり前のように捉えてしまっているものの見方を変えてくれます。

昔はもっとシンプルな時代だった

当時は、確かにもっとシンプルな時代でした。今、私たちがそのような時代に戻っているような気がするのですが、それは良いことだと思います。資本主義の基盤が崩れていくというニュースを読むと、多分それが必要なのでしょう。私たちは、ロバに鍋をぶら下げて歩き回るような時代に戻ることで、現実に戻るかもしれません。

今はすべてが素晴らしいのに、誰も幸せではありません

今はすべてが素晴らしいのに、誰も幸せではありません。私が子供の頃、私たちはダイヤル式の電話を持っていました。電話は机の横に置かれていて、ダイヤルを回して使っていました。スパークを出して電話をかけるのがどれだけ原始的だったか、考えてみると驚きます。

ゼロが含まれる番号の人は嫌われていました。それがもっともっと権利を持っているからです。そして、電話がかかってきても、家にいなければ、電話はただ寂しく鳴っていました。お金が欲しければ、銀行に行かなければなりませんでした。

銀行は3時間ほどしか営業していませんでした。並んでチェックをあげるための資金をもらうのは馬鹿げていました。そして、お金が尽きたら、それ以上何もできないと言っていました。それがすべてでした。

現代は技術を当たり前のように利用している

しかし、現在は21世紀で、技術を当たり前のように利用しています。私たちは素晴らしい世界に生きていますが、それは最悪の世代に無駄になっています。彼らはスマートフォンを使って、すぐに何かが欲しいという態度を取っています。しかし、それが宇宙空間から戻ってくるのに時間がかかることを考えると、驚くべきことです。

空を飛んでいることに気付かない愚かな人間

私は飛行機に乗っていて、高速インターネットが利用できることに気づきました。飛行機の中で YouTube の動画を見ていたのですが、途中でインターネットがダウンしました。隣の人が「これはひどい」と言っていました。彼はたった10秒前に存在を知ったものに対して、世界が彼に何かを借りているかのような態度を取っていました。

飛行機に関する話は最悪です。人々はフライトの経験を恐ろしい話として語ります。彼らはそのフライトが、まるで1940年代のドイツの家畜車のようなものだったかのように話します。彼らはそれが人生で最悪の日だったかのように言います。「まず、搭乗が20分遅れました。そして、飛行機に乗って滑走路で40分待たされました。」彼らは本当に飛行機で空を飛んでいたのですが、その奇跡を全く理解していませんでした。彼らは何も貢献せずに、空中に浮かぶ椅子に座っていました。

フリーライダーの没落的思考

時代が変わっても、飛行機に関する苦情は本当に多いです。人々はフライトの遅延について文句を言いますが、ニューヨークからカリフォルニアまでわずか5時間で行けることに感謝するべきです。以前は、その距離を移動するのに30年かかり、途中で死んでしまったり、子供が生まれたりして、目的地に到着する頃には全く別の人々になっていました。今では、映画を見たり、トイレに行ったりして、家に帰ることができます。これは素晴らしいことですが、私たちはそれを当たり前のように感じてしまっています。

当たり前のように捉えてしまっているもの

このルイス・CKの話は現代にも古びれることなく、私たちが普段当たり前のように捉えているものの見方を少し変えてくれます。今はあらゆるものが過剰にセンセーショナルに行き過ぎていると思います。もう少し周りを見て、過去に学び、歴史に学ぶことで冷静に世界を捉える必要があると思います。