Mynaric (マイナリック) が WARPSPACE から CONDOR ターミナルを受注、日本の宇宙産業で初の販売となる。CONDOR Mk3端末はLEO衛星の光データ中継ネットワーク構築に使用される。
We are pleased to announce an order with Japan-based @warpspace_en. Our CONDOR Mk3 #LaserCommunication terminals will be used by the company to establish a commercial optical data relay network for Earth observation satellites.
[📷: WARPSPACE]
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— Mynaric (@mynaric) January 24, 2023
工業化され、コスト効率と拡張性に優れたレーザー通信製品のリーディングプロバイダーである Mynaric (マイナリック / NASDAQ : MYNA | FRA : M0YN) は2023年1月24日、日本の WARPSPACE から少量の CONDOR Mk3 ターミナルを受注したことを発表します。この端末は、WARPSPACE が地球観測衛星用の商用光データ中継ネットワークを構築するために使用され、2023年、2024年、2025年に納品される予定です。
WARPSPACE のCOOである東浩光は、次のように述べています。
WARPSPACE は、地球観測衛星がほぼリアルタイムで大容量のデータを地上に送信する際に生じる通信障害を解決するため、宇宙における高性能な光データ中継ネットワークを構築しています。
弊社のレーザー通信のニーズとお客様のニーズに適したソリューションを、Mynaric の CONDOR で見つけることができたことを嬉しく思っています。その後の衛星への搭載と打ち上げのために、ユニットを受け取ることを楽しみにしています。
ニュージーランド外務貿易省の市場レポートによると、日本の宇宙産業は現在の90億ドルから2050年には300億ドル以上に成長すると予想されており、今回の受注は Mynaric にとって初の販売となります。
Mynaric のCCOである Tina Ghataore は以下のように述べています。
WARPSPACE が光データ中継衛星ネットワークに必要なレーザー通信機能を当社に託してくれたことに感謝しています。日本での最初の顧客との契約締結により、我々は世界中の顧客の信頼を獲得し続け、工業化された光通信端末を幅広い用途で広く利用できるようにするという使命を果たすことで、商業市場シェアを拡大しています。
Mynaric の CONDOR ファミリーの光通信端末は、特に政府および民間の衛星コンステレーションの一部として大量に配備されるように設計されています。これまでに Northrop Grumman (ノースロップ・グラマン) が宇宙開発庁 (SDA) のトランシェ1追跡層およびトランシェ1輸送層プログラム、Capella Space (カペラ・スペース) が商用合成開口レーダー (SAR) 衛星、Telesat (テレサット) が DARPA ブラックジャック計画などで採用されています。
さらに、Mynaric は DARPA の Space-BACN プログラムのフェーズ1における主要開発パートナーに指名され、欧州宇宙機関(ESA)からは次世代高効率光衛星間リンク用の光学技術の調査対象として選ばれています。
WARPSPACE について
WARPSPACE は、日本の航空宇宙開発の故郷であるつくば市にある宇宙技術系スタートアップで、地球中周回軌道における光衛星間データ中継サービス「WarpHub InterSat」を開発しています。
主な顧客は地球観測衛星運用会社で、大容量のデータを必要な時に宇宙から地上へ迅速に移動させる必要があります。WARPSPACE は、JAXA や OICETS のプロジェクトで培った技術と、NewSpace のサプライチェーン・イノベーションを融合し、宇宙空間で光通信ネットワークを提供する世界初の民間企業となることを目指しています。