Tomorrow.io による天気予報衛星コンステレーションの取組み、Tomorrow.Space (トゥモロー・スペース) についてご紹介します。
Tomorrow.io は2021年、SPAC での裏口上場を予定していましたが、2022年株式市場の受給環境の悪化の影響から、商業気象レーダー衛星群のために4億2000万ドルを調達することを目的としたSPAC合併を中止しています。
その1週間後、Tomorrow.io は2022年3月16日に、2つのパスファインダー宇宙船が重要な設計審査にパスしたことをアナウンス (「Tomorrow.io の気象衛星、重要な設計審査に合格」) しています。
この商業気象データ提供会社は、Uber、デルタ航空、その他気象パターンの影響を受ける企業にすでに提供している予測を改善するために、星座のレーダーとサブシステムを構築しています。
マルチセンサー気象衛星コンステレーション
世界の天気予報を改善するために、私たちはレーダーとマイクロ波サウンダーを搭載した世界初の商業気象衛星を打ち上げています。
Tomorrow.io の宇宙プログラムは、世界の天気予報へのアクセスを民主化し、企業が天気によるビジネスへの影響に備え、それを軽減することを可能にします。
レーダーとマイクロ波サウンダー
レーダーは能動型リモートセンシングセンサーで、昼夜を問わず、あらゆる気象条件下で、他のセンサーでは見ることができない降水に関する詳細な情報を提供します。
マイクロ波サウンダーは、パッシブ型のリモートセンシングセンサーで、重要な大気温度や水分のプロファイル、降水量データのプロキシを測定します。
世界のレーダーギャップ
レーダーが発明されてから70年以上が経ちますが、50億人以上の人々がレーダーが届かない場所に住んでおり、大多数の人々にとっては基本的な予報さえも夢のまた夢となっています。
宇宙からの気象レーダー
気象・気候予測の新たなパラダイムへ。独自のパルス間再構成レーダーを搭載した気象衛星コンステレーションは、複数の地球物理学的変数の収集を可能にすることが期待されています。
全球平均で1時間という高解像度の降水量データを収集することで、ハリケーン、洪水、地滑り、山火事、干ばつに対する新しいレベルの理解と予測につながるでしょう。
Tomorrow.io が目指すもの
世界初の商業用マルチセンサー気象衛星コンステレーション、地球低軌道上にあるレーダーとマイクロ波サウンダーで構成される衛星群の構築。