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SBI証券 iDeCo のオリジナルからセレクトに変更する判断と下準備

SBI証券 iDeCo

重い腰を上げて SBI 証券の iDeCo (イデコ) プランをオリジナルプランから2018年より新たに始まったセレクトプランに変更します。どちらのプランが優れているか?については等に答えは出ていましたが、2016年より年81万積立投資している30代真ん中くらいの身としては、変更時に生じる空白の期間や、投資信託を換金しなきゃいけない点など、既に数年オリジナルプランで積立を続けており、数百万以上積立ている場合を考えると思考停止に陥っていました。

オリジナルプランからセレクトプランに移管した方が良い人とは?

そんななか、重い腰を上げた理由は、オリジナルプランからセレクトプランに移管した方が良い明確な理由が見つかったからです。Google 検索で「SBI iDeCo プラン変更」のキーワードで検索をかけ、ある程度ページを進めると以下の記事に到達しました。

SBI証券iDeCo新プランへは敢えて旧プランから変更しなくてもいい~移換経験者は語る

こちらの記事でも書かれていますが、新規加入者や iDeCo を初めて1年くらいの間もない方は間違いなくセレクトプランに変更した方が良いでしょう。それは圧倒的に安い信託報酬のインデックスファンドを取り揃えているからに他なりません。

次に私のような数年以上オリジナルプランで積立てている、30代真ん中のユーザーはどうなのか?というと、「セレクトプランに乗換えた方が良い」という結論です。その判断材料となるのが、その人の年齢で考えることが重要なポイントになります。

私の場合は仮に35歳として、将来的に iDeCo で積み立てる期間がまだ25年〜30年あります。(※1 厚生省は2019年4月に65歳まで掛け金を払えるように制度を見直すとのこと) まだ道のりは長く、他に信託報酬が安く、優れたインデックスファンドがあるのであれば、乗換えた方が得策だと言えるでしょう。

※1 確定拠出年金の掛け金を65歳まで払えるように

厚生労働省は2019年4月に確定拠出年金の制度を大幅に見直すことを発表した。その内容が、掛け金を65歳まで払えるようにし、加入手続きも簡素化するとのこと。払い込める期間が長くなれば、老後に受け取る年金が増える。

ちなみに上記の記事の方は、60歳に近いということでオリジナルプランのまま運用を続けるとのことです。

「特に、既に運用残高が相応に積み上がっていたり、60歳までの残り年数が少ない場合です。
新旧プランを比較すれば確かに信託報酬に差はあるものの、よく見れば誤差の範囲内と考えてもいい水準。
であるならば、デメリットを勘案し敢えてプランを変更する必要はないと考えます。」

このように運用者の年齢によって、取るべき選択や投資のスタイルは変わってきます。



オリジナルプランからセレクトプランに移管する際の注意点について

続いて、セレクトプランに移管する前に準備することを見ていきます。何も考えないで移管をしてしまうと損をする可能性がありますので、どうすれば上手くセレクトプランに移管作業を完了できるか?を順に確認します。

・移管に2〜3ヵ月かかる
・移管の際にできる空白部分を特定口座で投資してカバーする
・移管前の上げ相場を判断し、投資信託を現金化する必要あり
・セレクトプランに移管した際の、移管金の配分を慎重に検討する必要がある

順に追っていくと、まず移管には2〜3ヶ月の時間がかかること、移管中は積立投資ができないこと、現在オリジナルプランで積立中の商品を売って現金化する必要があることです。ここで最も注意したいのが最後の項目になります。

何も知らないで変更届を記載し、書類をSBI証券に送ってしまうと、オリジナルプランで運用中の商品は、SBI証券の任意のタイミング (厳密には新プランでのID発行後に) で現金化されますので、もしその時に相場が落ちていたらダメージを受ける可能性があります。

ですので一番注意したいのが、変更届をSBI証券に提出する前にオリジナルプランで運用している商品を相場の状況を見て良きタイミングに現金化する手順が必要になります。この時、株から元本確保型の定期にスイッチングする詳細についてご紹介します。

スイッチングにかかる日数は?

まずスイッチングにかかる日数は、SBI証券の公式サイトによると
「運用商品は売却の指図をしてから現金化できるまで大よそ3日から5日程度かかります。また購入して投資信託を受け渡すにも同程度の日数がかかるため、すべてのお取引が完了するまで運用商品によっては10日以上かかることもあります。とのことで結構時間がかかります。

スイッチングした際の約定日は?

EXE-i グローバルREITファンド → あおぞらDC定期(1年)

以前オリジナルプランで除外対象になった商品を定期にスイッチングした時のデータを参照しますと、国内商品はスクショ画像のように 8/31日の休日に受付を行い、9/2 が約定日となっていますので実質1日になります。変わって海外の商品だと、 8/31日の休日に受付を行い、9/4 が約定日になっていることから実質3日かかっていることがわかります

スイッチングにかかる手数料は?

「スイッチング自体に手数料はかかりません。ただし、全てのファンドではありませんが、投資信託の売却時に信託財産留保額が控除される商品があります。」つまり商品によっては、信託財産留保額がかかるので予めスイッチング先の商品を確認しておきましょう。最後にスイッチングした資金は、すべての取引が完了するまで待機資金として管理画面に表示されます。

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移管後に行う「移管金の配分設定」について、どのように振り分けるのかを考える

例えば、移管が反映されたら「eMAXIS Slim 先進国株」に移管金約300万を全力投資するのか?それとも一旦安全資産に振り分けて、段階を経て少しずつ任意のインデックスにスイッチングした方が良いか?など、反映後の配分も事前にシュミレーションしておきましょう。

私が選んだ最適解は、やはり積立投資は時間を分けて分散投資が基本のきだと思いますので、一旦元本確保型の「あおぞらDC定期(1年)」に大半を預け、数%だけ「eMAXIS Slim 先進国株」に配分します。以後時期を見て数回に分けてスイッチングすることで分散投資を実行します。または下落相場でスポット買いを行う余力資金とした考え方もありそうです。

SBI証券の iDeCo でスポット買いするやり方

例えば上げ相場が続き株価が高くなっている場合、投資信託への積立を控え、一時的に定期預金にお金を預けておくということも考えられます。そして下落局面、暴落時にスイッチングを行い任意の投資信託 (先進国インデックス) に切り換えることで、まとまった金額でスポット買い的なことができます。

この時も注意事項として、スイッチングには数日の日数がかかるため、暴落時の底を見極めるのが非常に難しいということです。やはりこの場合も、iDeCo の投資スタイルであるドルコスト平均法を採用し、定期預金を何回かに分けて投資信託にスイッチングした方が安全と言えるでしょう。

セレクトプラン移管後に行うこと

セレクトプランへの移管が完了したら、「移管金」と「掛金」を新たな運用商品に配分設定を行う必要があります。移管金については、とりあえず定期預金に移し時間をかけてスイッチングを行い任意の投資信託に積立投資しましょう。掛金については、任意の投資信託に掛金の%テージの設定を行います。

iDeCo スイッチングの活用事例と注意点

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