Rocket Lab (ロケットラボ)、アース・イメージング・カンパニー Synspective (シンスペクティブ) の電子専用ミッションを3回実施。このミッションは、2020年に Rocket Lab が打ち上げる Synspective の最初の衛星 StriX-α に続くものです。カリフォルニア州ロングビーチ、2021年12月7日 – Rocket Lab USA, Inc. (Nasdaq: RKLB) は、日本の地球画像企業である Synspective と契約を締結し、3回の専用エレクトロン打ち上げを実施することを発表しました。
最初の2つのミッションは2022年に Rocket Lab Launch Complex 1 からリフトオフされる予定で、3つ目のミッションは2023年に続く予定です。それぞれのミッションでは、Synspective の合成開口レーダー(SAR)コンステレーションである StriX 衛星を1機ずつ投入し、地上の天候に左右されず、昼夜を問わず、宇宙から地表のミリ単位の変化を検出できる画像を提供することを目的としています。
これらの新しいミッションは、Rocket Lab が2020年12月に Synspective のために行った最初の打ち上げに続くものです。このミッションは、「The Owl’s Night Begins」と名付けられ、Rocket Lab のエレクトロンロケットが StriX-α 衛星を展開しました。この衛星は、Synspective が計画している30機以上のSAR衛星群の最初の宇宙船であり、都市開発計画、建設やインフラの監視、災害対策などを支援するために、日々、都市中心部のデータを収集することを目的としています。
「The Owl’s Night Begins」ミッションにおいて、Rocket Lab はキックステージを用いて高度なミッション中のマヌーバを行い、衛星を太陽から遮蔽してペイロードの展開に伴う放射線被ばくを低減しました。今後の新たなミッションでも、キックステージはこのマヌーバを行う予定です。専用ミッションとして飛行することは、Electronに搭載される唯一のペイロードがStriX衛星であることを意味し、Synspective は打ち上げスケジュールをコントロールすることができ、大規模なライドシェアミッションで多数の衛星の一つとして飛行する場合には達成できない特定の LTAN (昇順ノードの現地時間) を実現することができます。
Rocket Lab の創設者であり、最高経営責任者である Peter Beck (ピーター・ベック) 氏は、今回の件について以下のように述べています。
Synspective チームが、彼らの StriX コンステレーションの拡大のために再び Electron を選んでくれたことを光栄に思います。当社は、コンステレーションのための専用軌道とカスタムミッションパラメータの重要性を認識しており、今回もSynspectiveチームにオーダーメイドの打上げおよび統合サービスを提供できることを嬉しく思います。
Synspective の創業者兼CEOである新井幹之博士は、
Strix-α の軌道展開を成功させたことで、ロケットベンチャーのパイオニアから経験豊富な打上げサービスプロバイダーへと進化している Rocket Lab と協力できることを大変光栄に思います。また、衛星の軌道や打ち上げ時期など、こちらの要望を柔軟に受け入れていただき、大変感謝しています。Synspective は、すでに1号機の衛星運用とソリューションサービスの提供を開始しており、これから事業拡大のフェーズに入っていきます。StriX-α に続く2機目の衛星である StriX-β は、事業拡大の強みである干渉SAR(Interferometric SAR)技術を軌道上で実証し、衛星運用のノウハウを深めます。このミッションを達成し、着実に成果を上げて、グローバルな効率性と回復力を高めていきます。
と述べています。
Synspective について
Synspective のミッションは、人々が新しいデータやテクノロジーを使って能力を拡大し、目に見える進歩を遂げることができる学習世界を創造することです。Synspective は、自社のSAR衛星による地理空間データを用いてワンストップ・ソリューションを提供し、実際のデータに基づいた進歩的な世界を創造します。Synspective は、独自の小型SAR衛星のコンステレーションを構築し、政府や商業企業にデータや分析情報を提供しています。