Planet (プラネット)、「Planetary Variables (プラネタリーバリアブル)」をリリース、土壌水分量、地表温度、植生バイオマスのソリューションを提供。2022年4月12日、地球に関する日々のデータと洞察を提供する大手企業の Planet Lab (プラネット・ラボ / NYSE: PL) は本日、「プラネタリーバリアブル」のリリースを発表しました。これは、地球表面の動的システムの状態を計測する3種類の前処理済み高精度データフィードからなる新製品で、「プラネタリーバリアブル」の内容は次のとおりです。
Planetary Variables (プラネタリーバリアブル) は、土壌水分量、地表面温度、植生バイオマスプロキシーから構成され、農業から緊急対応まで幅広い産業分野において、お客様が十分な情報に基づいた意思決定を行えるよう支援します。
この新しいデータ製品は、プラネット社が地球解析会社 VanderSat を最近買収したことにより、製品機能が向上した結果生まれたものです。これらの3つのフィードをサポートするデータは、土壌や植生に含まれる水分量の測定において独自の洞察をもたらすパッシブマイクロ波センサーを使用する公共衛星からの観測を利用しています。これにより、Planetary Variables (プラネタリーバリアブル) は雲に邪魔されることなく、Planet の顧客に新しい、グローバルに利用可能な洞察を提供することができるのです。
Planet の製品ディレクターで VanderSat の前CEOである Thijs Van Leeuwen は今回の件について以下のように述べています。
Planet の衛星群と当社のデータ分析能力を組み合わせることで、それぞれの部分の合計よりもはるかに大きな価値を顧客にもたらすことができると確信しています。Planetary Variables (プラネタリーバリアブル) は処理前のデータを顧客に提供し、顧客がデータ操作に費やす時間を減らし、顧客にとって重要な場所を監視し理解するために多くの時間を使えるようにすることが我々の目標です。
土壌水分量フィードは、深さ5cmの土壌に含まれる水分量を測定し、地表温度とともに100mの解像度で配信されます。一方、植生バイオマスプロキシフィードは、地上作物のバイオマスを10mの解像度で相対測定します。この3つのデータストリームは、農業、保険、銀行など様々な業界においてユニークな洞察を提供することができます。
VanderSat の土壌水分量データは、洪水の脅威を追跡し、スイス・チューリッヒに本拠を置き、再保険や元受保険による保険サービスの提供を行う多国籍企業 Swiss Re (スイス・リー) や、フランス・パリの保険会社 Axa Climate (アクサ・クライメイト) などの企業と保険商品を開発し、干ばつの影響から農家を保護するために使用されています。
さらに、地表面温度データは、トウモロコシや大豆などの連作作物や、カカオやコーヒーなどの特殊作物を含む、さまざまな作物の収穫量予測における VanderSat の仕事をサポートしています。また、光学データとレーダーデータを組み合わせることで、VanderSat はBASFのような農業関連企業が顧客の畑の健康状態を監視するために使用するバイオマスプロキシ製品を作成しました。
現在、これらの機能を Planet の日次衛星画像データセットと組み合わせることで、顧客はこれらの高度な地球データ洞察を活用し、監視する地域の多次元的なビューを得ることができるようになります。この豊富で入手しやすいデータにより、プラネットの顧客は、時系列として測定値を活用し、分析を最大限に行うことができます。
Planetary Variables (プラネタリーバリアブル) フィードは広範なアーカイブに裏打ちされており、モデリングのためのコンテキストと、特定の場所の通常の状態が何であるかを理解するための歴史的なベースラインを提供します。このような情報は、差し迫った環境問題に対する洞察を提供し、企業、政府、NGOが生態系の変化や気候変動に直面して回復力を築くのに役立つと私たちは考えています。