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NOAA は、油流出、海洋ゴミ、海洋生物の状況認識を得るために Planet と契約

NOAA (アメリカ海洋大気庁) は、油流出、海洋ゴミ、海洋生物の状況認識を得るために Planet (プラネット / ティッカー: PL) と契約しました。こちらは2022年7月20日に Planet ニュースリリースに掲載された内容を翻訳してご紹介します。

米国海洋大気庁(NOAA)は、PlanetScope (プラネットスコープ) と SkySat (スカイサット) 製品を活用し、油流出事故の評価、海洋ゴミの追跡、船舶の探知、クジラなどの大型海洋哺乳類の特定など、海洋に関する状況認識を得るために当社のデータを提供することを誇りに思っています。

2004年、ハリケーン「アイバン」はメキシコ湾に大きな被害をもたらし、石油プラットフォームが崩壊・沈没するなどの被害を受けました。このプラットフォームからの原油は10年以上にわたって漏れ続け、米国史上最長の原油流出事故となりました。NOAA は、政府提供の衛星データでこの地域を追跡し、状況報告を作成するようになりました。2018年、NOAAはプラネットに連絡を取り、プラットフォーム周辺でほぼ毎日、変化の視点を持つことが、彼らの仕事にどのように役立つかを探りました。

ますます激しくなる嵐から増大する産業需要まで、海洋における活動が急速に変化する中、NOAAが我々のデータセットを使用して、油流出や違法漁業などの危険から沿岸地域や生態系を守るための重要な努力を継続できることをとても嬉しく思います。

と、Planet Federal (プラネット・フェデラル) の副社長ジョン・パワーズは述べています。

NOAA は、3mの解像度でほぼ日次の画像を提供する当社の PlanetScope 画像を使用して、漏洩した石油プラットフォームの周辺に関心領域(AOI)を設定し、その地域の画像をタイムリーに受け取り、周辺環境に漏洩した石油の量に関する評価を支援しました。これらの情報は、海洋汚染サーベイランス・レポートとして公開されました。その後、NOAA の活動範囲は広がり、現在ではメキシコ湾の約35,000平方キロメートルに及ぶ広い範囲を観測しています。

このように頻繁に観測を行うことで、NOAA は多くのプラットフォームを監視し、油流出事故の早期発見を目指しています。このように、NOAAはほぼ毎日、メキシコ湾の油流出に関する情報を提供しています。石油プラットフォームに関する定期的なレポートは、海洋エネルギー管理局(BOEM)や安全環境執行局(BSEE)など、環境保護や海洋活動の規制・執行をサポートする政府機関に配信されます。

Planet との協力により、NOAA は海洋と沿岸の状況について、より完全で頻繁な情報の流れを得ることができます。プラネットの高精度画像は、油流出の可能性を特定・追跡するのに役立ち、タスク機能により、船舶監視や海洋ゴミの状況認識が向上しました。

と NOAA の物理科学者ジェローム・フィッシャーは述べています。

また、NOAA は SkySat の50cmの解像度の画像とタスク処理機能を活用し、海域で起こっている活動をより深く状況把握できるようにしています。例えば、油流出事故では、操業中の施設の詳細や油の広がりをより正確に特定することができます。また、サンゴ礁の生態系が脆弱なため、漁業や横断が禁止されている「立ち入り禁止区域」や「海洋保護区域」で操業する違法漁船を特定することも可能です。また、NOAA は、ザトウクジラの回遊を監視し、打ち上げられた海洋哺乳類を特定するために、これらのタスクを使用しています。

SkySat の画像は、海上や河川にある海洋ゴミを表示する能力についても、NOAAのアナリストによって評価されています。SkySatは解像度が高いため、他の衛星画像では効果がないような状況でも、デブリを検出するのに適しているのです。

考察

Planet (プラネット) の製品/サービスには、2つの明確な需要源があります。それは「政府機関」と「農業分野」です。Planet の最近の契約状況を見るとそれが理解できます。

– NOAA アメリカ海洋大気庁 (民間)
– Organic Valley オーガニック・バレー (農業)
– ドイツ連邦政府機関 (民事)
– Bayer バイエル (農業)
– NRO アメリカ国家偵察局 (軍事・情報)
– リーフ (農業)