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市場参加者のセンチメントから見る逆指標

市場参加者のセンチメントから見る相場観

市場参加者のセンチメント、人間の感情から見る相場観・逆指標についてご紹介します。

弱気派の代表格マイク・ウィルソン氏の市場センチメント

次のチャートは、弱気派として知られるモルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏の市場センチメントとS&P500のチャート表したものです。2023年の夏に、弱気派のマイク・ウィルソンが「私が間違っていた」と弱気から強気に転換したところが市場の天井であり、弱気派マイク・ウィルソンが「再び弱気」に転じたタイミングで相場が再び反発していることが分かります。

これは一般的に “逆張り指標” として認識されています。金融市場では、逆張り指標とは、そのアドバイスや行動が反対のことをするシグナルとして利用できるものです。

例えば、日本では投資インフルエンサーの高橋ダン氏が逆指標として認識されており、彼が「買い」と動画のサムネイルを出した場合、逆のトレードを行うこと勝率が高いとされる。

海外の個人投資家からマイク・ウィルソン氏は、新しいジム・クレーマー (逆神) か?とディスられていますが、市場参加者のセンチメントというのは、相場を見るバロメーターとして大変参考になります。現在の市場はアルゴリズムなどの影響も大きいですが、結局は市場参加者のセンチメント (感情)、市場原理によって株価は左右されるからです。

日本円が日本リラと揶揄される

このような転換点は、シーズナリティやアノマリー、市場参加者のセンチメントなど様々な要因が作用しますが、ドル円 (為替) に関しても、日本の円が海外の投資家やソーシャルネットで日本リラと揶揄されたり、ベテラン投資家のマーク・モビウス氏が、

マーク・モビウス氏、高金利にもかかわらず「私は概してかなり強気だ」

日本人は慎重でゆっくりしている。現在の円相場を考えると、何かをしなければならないのは明らかです。低金利を続ければ、円は200円まで上がるだろう。

繰り返しますが、これはアメリカのFRBの政策が世界的な影響を及ぼしている例です。円相場を150円台に維持するためには、日本人は金利を上げなければならない。

ドル円200円予想をするなど、投資家のセンチメントが極まった (毎回後から考えれば、ということになってしまうが) 時点が天井のあることが良く知られています。

個人投資家は待つことができず、株価が少し下がったらすぐに買いに出てしまう傾向がありますが、センチメントが極まるまで待ってから買いに入るというのも一つの投資手法だと思います。

市場参加者のセンチメントを測る、Fear and Greed 指数を活用しよう

個人投資家が確認しておきたい指数・指標について

X (旧 Twitter) で周りの投資家のセンチメントを観測しながら、市場参加者の「欲」と「恐怖」の度合いを確認することができる「Fear and Greed 指数」なども参考にして、市場参加者の「欲」が最大限に達したところで売り、市場参加者の悲観・恐怖が極まったタイミングで買いに入ることもできると思います。

このような市場参加者のセンチメント分析は、非常に興味深いものです。