伝説の投資家 Mark Minervini (マーク・ミネルヴィニ) 氏が、2023年8月2日のツイートで「出遅れ株に近づくな!」と啓蒙を広めています。
Stay Away from the Laggards
A laggard is a stock that belongs to the same group as the market leader but has inferior price performance and in most cases inferior earnings and sales growth. These stocks can have periods of decent performance, usually brief ones, as they try to… pic.twitter.com/q7WFq8IaAx— Mark Minervini (@markminervini) August 1, 2023
市場は景気後退などの弱気派を振り払うように、年初には予想だにしない強い上昇をみせています。そして、この上昇に後押しされるように、これまで鍋底でヨコヨコに推移していた出遅れ銘柄にも物色が入り上昇するなどしています。
出遅れ株とは?
出遅れ株とは、マーケット・リーダーと同じグループに属しながら、株価パフォーマンスは劣り、ほとんどの場合、収益や売上高の伸びも劣る銘柄のことです。
出遅れ株の上昇は、あるサイクルの終わりを示す
こうした銘柄は、サイクルの終わりに近い時期や、あるセクターがレッド・ホットで真のリーダーが急騰した時期に、真のリーダーに追いつこうとするため、そこそこのパフォーマンスを示すことがあるが、通常は短期間である。
この株のツイートも多いです。
グッドRxホールディングス(GDRX):今日の出来高は特大です。TD Cowenのアナリストが、目標株価を6ドル50セントから12ドルに引き上げ発表をしています。 https://t.co/GSeNWJvU0r pic.twitter.com/upohSVwsuk— T.Kamada (@Kamada3) July 31, 2023
例えば、8月1日のマーケットで、ずっと決算ミスを繰り返しガイダンスも弱かった2020年にIPOした企業 Goodrx (GDRX) の株価が急上昇しましたが、きっかけはアナリストの株価引上げだったかもしれませんが、この手のずっと鍋底を形成していた銘柄にも資金が入ってきます。
出遅れ株はたいてい見劣りする
しかし、出遅れ銘柄の値動きは、真のマーケット・リーダーの値動きと比較すると、たいてい見劣りします。出遅れ株は通常、マーケット・リーダーよりも相対的に割安に見え、それが未熟な投資家を惹きつける。
PERが相対的に低い銘柄や、その業界のリーダーほど株価が上昇していない銘柄に誘惑されてはならない。ある銘柄が高倍率で取引され、別の銘柄が低倍率で取引されるのには必ず理由がある。
割高なマーケット・リーダーが実は割安で、出遅れた銘柄の方が本当は割高なのだ。このことはマーク・ミネルヴィニの著書『Trade Like A Stock Market Wizard: How to Achieve Superperformance in Stocks in Any Market』の108ページに掲載されている。
市場のリーダーに焦点を当て、パフォーマンスが劣る出遅れ株は遠ざけよ!
マーク・ミネルヴィニ氏はこのツイートで、市場のリーダーに焦点を当て、パフォーマンスが劣る出遅れ株は遠ざけよ!と警告してくれています。
投資家として、市場のリーダーと出遅れ株 (銘柄) を識別する能力は重要です。市場リーダーは通常、価格パフォーマンス、収益、売上の成長などで優れています。一方、出遅れ株はこれらの指標で劣ることが多く、その結果、価格の動きも市場リーダーに比べて見劣りします。
出遅れ株は通常、市場リーダーよりも比較的安価に見えますが、これは価格と価値の違いを理解することが重要です。低い P/E 比率や未評価の株に誘惑されることなく、その株がなぜその価格で取引されているのか、その背後にある理由を理解しましょう。
出遅れ株は、市場サイクルの終わり近くやセクターが活発なときに一時的に良好なパフォーマンスを示すことがあります。しかし、これらの期間は通常短く、その後のパフォーマンスは市場リーダーに比べて見劣りすることが多いことを認識しましょう。