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注目の新興バイオ企業をご紹介

注目の新興バイオ企業をご紹介

こちらの記事では、設立されたばかりの注目のバイオ企業や、バイオ界の大物が新たに立ち上げたバイオ企業、IPO が目前とされるバイオ企業、注目を集めている新興バイオ企業をご紹介します。

次世代 RNAi の City Therapeutics

Alnylam Therapeutics (アルナイラム・セラピューティクス) の元CEOで、バイオテクノロジーの長老として知られるジョン・マラガノア氏は、Alnylam の成功をさらに発展させるべく、新しい新興企業 City Therapeutics (シティー・セラピューティクス) を立ち上げる。

City Therapeutics は、ARCH Venture Partners、Fidelity、Invus、Rock Springs Capital、Regeneron Ventures などから1億3,500万ドルを得て2024年10月に設立された。

マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置く City Therapeutics は、RNA干渉(RNAi)を利用して遺伝子を沈黙させ、有害なタンパク質の産生を阻止する新薬を開発している。

AGO3がかつては役に立たない進化の残骸と考えられていたのに、現在では City Therapeutics のRNA干渉(RNAi)トリガープラットフォームの基盤となっているのは非常に興味深いです。

短い14ヌクレオチドの一本鎖RNAを使用すると、AGO3はターゲットの切断に非常に効果的に機能します。短いRNAは安定性と組織への浸透性を高め、一本鎖RNAはさらに組織への浸透性を向上させます。これらの特性により、RNAi療法の新たな可能性が広がります。

ADC の Arda Therapeutics

Arda Therapeutics が Eli Lilly、a16z、GV(Google Ventures)などから4,300万ドルを調達し、肺線維症に対するADCの開発を進めている。肺線維症は効果的な治療法が限られている難治性の疾患であり、新たな治療法の開発が強く求められています。

ADCは抗体と薬物を結合させ、特定の細胞に選択的に薬物を届ける技術で、主にがん治療で注目されています。Arda Therapeutics がこの技術を肺線維症に応用しようとしているのは、革新的なアプローチと言えるでしょう。

また、著名な製薬企業やベンチャーキャピタルからの大規模な資金調達に成功していることから、同社の技術や開発プログラムに対する期待の高さがうかがえます。

肥満治療薬メーカー Rivus Pharmaceuticals

肥満治療薬メーカー Rivus Pharmaceuticals (リバス・ファーマスーティカルズ) が、早ければ年内にもIPOを検討とされるというニュースが流れてきました。肥満治療に重点的に取り組む医薬品開発企業 Rivus Pharmaceuticals は、早ければ2024年に米国で IPO を検討しているという噂。

Rivus Pharmaceuticals は銀行と協力して上場準備を進めているという。投資家の1社には RA Capital が名を連ねる。Rivus は、2億5000万ドル以上の資金調達を目標としている可能性があるという。