Rocket Lab (ロケット・ラボ、2023年第2四半期決算を発表、2023年第3四半期も収益成長継続のガイダンスを発表。打ち上げサービスと宇宙システムの世界的リーダーである Rocket Lab (ロケット・ラボ / Nasdaq: RKLB) は2023年8月8日、2023年6月30日を期末とする2023年度第2四半期の業績を発表しました。
Rocket Lab $RKLB Q2 results
Revenue: $62m (vs. $61.8m expected)
Net loss: $45.9m ($0.10/share, vs. $0.09/share expected)
Backlog: $534.3m
Cash & securities: $419 million
Added contracts for 10 Electron launches in Q2, anticipate 4 launches in Q3https://t.co/lqx6hiGIFM
— Michael Sheetz (@thesheetztweetz) August 8, 2023
Rocket Lab の創設者兼CEOであるピーター・ベックは、次のように述べています。
第2四半期は、Rocket Lab の打上げおよび宇宙システム事業全体が好調に推移し、エレクトロンの打上げに3回成功したほか、Rocket Lab の衛星コンポーネントを搭載した17機以上の宇宙船が軌道に投入され、新規および既存の顧客と複数の新規打上げ契約を締結しました。
ニュージーランドの発射場1からNASAのために2つのミッションを成功させ、その数日後にはバージニア州の発射場2から新しい HASTE 亜軌道極超音速テストベッド・ロケットの初打ち上げを成功させることができました。
同じ期間に、私たちのチームは、商業および政府顧客にほぼ記録的な数の衛星コンポーネントを提供し、宇宙での医薬品製造を可能にするために Rocket Lab が設計・製造した4つの宇宙船のうち、最初の宇宙船の軌道上での運用に成功しています。
また、第2四半期には、ニュートロンの第2段クオリフィケーションタンクの完成など、いくつかの主要な開発マイルストーンを達成しました。また、ニュートロンの射場建設工事も進行中で、第3四半期に着工する予定で、来年の初打ち上げに向けてニュートロンのエキサイティングな新時代が幕を開ける。
2023年第2四半期の業績ハイライト
– 売上高は事前ガイダンスの中間値を上回り、売上総利益率は事前ガイダンスの上限を大きく上回る好調な業績を達成。
– NASA向けの TROPICS コンステレーションや、当社のエレクトロンロケットから派生した初の HASTE ミッション (高度な極超音速システム技術の開発を支援するため、信頼性が高く、高精度の飛行試験機会を提供するサブオービタル試験ロケット) を含む3つのエレクトロンミッションを第2四半期に成功裏に打ち上げた。
– Virgin Orbit の破産競売から資産と生産スペースを有利な価格で取得し、ニュートロン生産の大幅な節約とスケジュールの前倒しを実現。
– 第2段タンクと極低温タンク試験スタンドの完成を含め、ニュートロンロケットと発射場の開発において重要なマイルストーンを達成。第3四半期に開始予定の射場建設に向けた土工事中。
– Rocket Lab の衛星コンポーネントやソフトウェアが軌道に打ち上げられた17機の宇宙船に採用され、宇宙システムの好調な四半期となった。
– 宇宙での医薬品製造を可能にする Varda Space の4つの先進的な宇宙船のうち、最初に設計、製造され、現在軌道上で稼働中。
2023年6月30日以降の事業ハイライト
– NASA、Spire Global、Spaceflight Laboratory の衛星を搭載したライドシェアミッションの打ち上げに成功。
– エレクトロンの第1段のスプラッシュダウンと回収に成功し、今年後半に予定されているエンジンの再飛行に向け、当社のロケット再利用プログラムをさらに推進。このミッションでは、ロケットの新しい防水技術と、ロケットを海から回収するための先進的なシステムの実証に成功した。
– エレクトロンの予約は、第1四半期決算以降、10件の新規打上げ契約を締結しており、引き続き好調な伸びを示している。これには、商業コンステレーションを再開する顧客である Synspective と BlackSky からのブロックバイ、政府系顧客向けの2件の専用ミッション、第2射場からの HASTE 極超音速試験打上げ契約が含まれる。
2023年第3四半期のガイダンス
(Rocket Lab の2023年第3四半期の財務予測に関する棒グラフ)
2023年第3四半期について、Rocket Lab は次のように予想している。
売上高 : 7,300万～7,700万ドル
打上げ輸送サービス収入 : 約3,000万ドル
宇宙システムの売上高 : 4,300万ドルから4,700万ドル
GAAPベースの売上総利益率 : 21%から23%
非GAAPベースの粗利益率 : 28％から30％
GAAPベースの営業費用 : 5,100万ドルから5,300万ドル
非GAAPベースの営業費用 : 3,800万ドルから4,000万ドル
予想支払利息（利益）、純額 : 0.5百万ドル
調整後EBITDA損失 : 1,000万ドルから1,400万ドル
基本発行済み株式数 : 4億8,400万株
Rocket Lab の2023年第3四半期の利益率予測を示す円グラフです。GAAPベースの売上総利益率と非GAAPベースの粗利益率の中央値を基にしています。