インドの宇宙テクノロジースタートアップ企業 Pixxel、ハイパースペクトル衛星コンステレーションとデータプラットフォームの推進に向け、シリーズB資金として3600万ドルを調達。
We're excited to announce that we’ve raised $36 Million in a Series B funding round. Grateful to our investors, team members, customers and partners for their unwavering support and belief in our vision. Here’s to more milestones ahead! 🚀https://t.co/nWLvER67lH
— Pixxel (@PixxelSpace) June 1, 2023
地球のためのハイパースペクトルイメージング技術を提供する Pixxel は、現在の投資家 Radical Ventures、Lightspeed、Blume Ventures、growX、Sparta、Athera に加え、Google などの新しい投資家が参加する3600万ドルのシリーズB資金調達ラウンドを発表しました。
Pixxel、ハイパースペクトル衛星のコンステレーションとデータプラットフォームを推進するため、シリーズBで3600万ドルの資金を調達。最先端のハイパースペクトル地球画像技術のリーダーである Pixxel は2023年6月1日、Google などの新規投資家に加え、既存投資家の Radical Ventures、Lightspeed、Blume Ventures、growX、Sparta、Athera が参加するシリーズB資金ラウンドで、3600万ドルを調達すると発表しました。
今回の資金調達により、ピクセルは、世界初かつ最高解像度のハイパースペクトル衛星群を構築し、惑星規模の気候に関する実用的な知見を提供するというミッションを推進します。また、Aurora の開発にも貢献する予定です。また、ハイパースペクトル解析を誰でも利用できるようにするための Pixxel のAI搭載解析プラットフォーム「Aurora」の開発にも貢献します。
Pixxel の衛星から得られるデータは、排出ガス、水質汚染、ガス漏れ、石油流出、土壌組成、森林の生物多様性、作物の健康状態を、これまでにないほど詳細に、より高速で監視するグローバルな組織を支援する上で重要です。
さらに、今回の資金調達により、2024年に6基の衛星を、2025年までに18基の衛星を打ち上げるという Pixxel の計画が強化されます。
Pixel の共同設立者兼CEOである Awais Ahmed 氏は、次のように述べています。
Pixel は、地球の未来は、地球の健康を正確に監視し保護する能力にあると信じています。今回の資金調達により、私たちは、地球の健康モニターを構築し、世界中の人々が私たちの集団的な幸福について情報に基づいた意思決定を行えるようにするというミッションの実現にさらに近づくことができました。
私たちは、私たちのビジョンに対する揺るぎない支援と信念を持つ世界的な投資家に非常に感謝しており、私たちの地球の未来に有意義なプラスの影響を与えるために協力することに興奮しています。
Pixxel のハイパースペクトル衛星は、電磁スペクトルの数百の波長で画像を撮影し、地球の健康状態に関する重要なデータを明らかにすることができます。
ハイパースペクトルコンステレーションと高度なデータ分析プラットフォームは、宇宙空間にある現在のマルチスペクトル衛星と比較して最大10倍の情報を提供し、利用可能なスペクトル分解能を50倍に向上させる予定です。
より良い ESG データの監視と測定の必要性が高まる中、Pixxel の機能は、組織が国や世界の持続可能性基準を遵守するのに役立ちます。
Pixxel は、3つのパスファインダーミッションを軌道に乗せ、顧客ベースを5倍に拡大するなど、画期的な成長を遂げました。最近、同社はNRO商業システムプログラムオフィス (CSPO) と、商業ハイパースペクトル能力の戦略的商業強化プログラムに関する5年契約を締結したことを発表しました。
Pixxel のベンチャー資金は現在7100万ドルで、Lightspeed、Radical Ventures、Accenture Ventures、Relativity の Jordan Noone、Seraphim Capital, Ryan Johnson, Blume Ventures, Sparta LLC, growX Ventures, Athera Venture Partners, Omnivore VC などの既存の投資家とともに新たな投資家が参加しています。
Pixxel のCTO/ファウンダーの Kshitij Khandelwal 氏は次のように述べています。
私たちは、Pixxel Space で地球の健康モニターを作るという目標に一歩近づいた。私たちのビジョンを信じてくれた Pixxel の投資家の皆さんに感謝し、より多くの衛星を宇宙に送り出すことに（とても）興奮しています！
Pixxel とは？
Pixxel は、インドを拠点とする宇宙技術企業であり、30以上の高分光画像地球観測マイクロ衛星の星座を打ち上げることを目指しています。本社はインドのカルナータカ州ベンガルールにあり、Awais Ahmed と Kshitij Khandelwal が創業者です。
同社は、ハイパースペクトル地球画像衛星のコンステレーションと、そのデータから洞察を得るための分析ツールを構築しています。このコンステレーションは、地球規模の現象を検出、監視、予測することを目的として、24時間ごとに全地球をカバーするように設計されています。
Pixxel Space の目標は、高分光画像地球観測技術を用いたマイクロ衛星のコンスタレーションを作り上げることで、地球の状態や変化をリアルタイムで監視することです。この技術は、気候変動、環境保護、農業、都市計画などの様々な分野において有益な情報を提供することが期待されています。
観測衛星の分野に詳しい Aravind 氏は次のように述べている
The hyperspectral wave in Earth observation continues… Congrats to the @PixxelSpace team!
Google's investment is interesting – apart from launching Earth Engine, this is their first big EO move after selling off Terra Bella (Skybox) to Planet in 2017.https://t.co/aNR7csneIE
— Aravind 🌍 🛰 (@aravindEO) June 1, 2023
地球観測におけるハイパースペクトルの波は続く…。Pixxel Space の皆さん、おめでとうございます。チームを祝福します！
Google の投資は興味深いもので、Earth Engine の立ち上げを除けば、2017年に Terra Bella (Skybox) を Planet に売却した後、これが最初の大きなEOの動きとなる。
この動きについてある人が、「観測衛星の企業 Planet など衛星企業の競争が激しくなったと言えるのでしょうか？」と質問すると、
Aravind 氏は次のように進める。ハイパースペクトルの分野では常に競争がありました。ハイパースペクトルには他にもプレーヤーがおり、この記事 (ハイパースペクトル・イメージングが宇宙関連のスタートアップ企業を引きつける) で紹介したものもあります。差別化は、解像度、再訪問、データ品質、処理ツール等から生まれるでしょう。