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誰でも簡単に衛星写真を購入できるアプリ「SkyFi」とは?

誰でも衛星写真を購入できるアプリ「SkyFi」とは?

地球上のあらゆる場所の高解像度衛星写真を誰でも簡単に手頃な価格で購入できるアプリ、SkyFi (スカイファイ) についてご紹介します。2023年2月現在 SkyFi の衛星写真アプリは、日本と米国のみで利用可能となっています。

SkyFi とは?

SkyFi とは?

SkyFi は、これまで特定の分野や企業の人にしか手に入れることのできなかった衛星データ (写真) を民主化して、一般の人が誰でも衛星を通じて衛星画像を手に入れられることのできるアプリです。

SkyFi の Earth Observation (地球観測) というアプリは、衛星画像の民主化を目指し、誰でも簡単に手頃な価格で地球の高解像度写真にアクセスできるようにするサービスです。価格は20ドルからとなっています

SkyFi は様々な分野の探検家、科学者、エンジニア、アナリストとして新天地を開拓し、世界の果てまで、まるで自分の家の庭のように感じられるように、このサービスを展開していきたいと考えています。

テクノロジーの力を再び人々の手に取り戻し、これまでは一部の人しかアクセスできなかった衛星の代わりに、SkyFi は宇宙を民主化し、誰もが利用できるようにすることを役目としています。

最先端のテクノロジーを駆使して、衛星画像をもっと身近なものにし、世界で一番簡単に利用できる衛星写真・動画アプリをつくることが同社の目標です。

すべての人に地球観測を

SkyFi の使命は、衛星画像撮影の障壁を取り除くことです。すべての人に地球観測を合言葉に、SkyFi は気づいたのです。石油、ガス、海運業界についてより深く知ろうとした結果、私たちの創業者は非常に重要な教訓を得ました : 衛星データは一般人には手に入りにくいものであるということです。

衛星データは一般人には手に入りにくいもので、NDAやライセンス契約、果てしない契約や電話などで、たった1枚の画像を手に入れることさえ簡単ではありませんでした。彼らは、何マイルも続くお役所仕事に甘んじることなく、衛星技術を誰もが使えるようにすることを決意しました。そして、SkyFi が誕生したのです。

SkyFi のチームは、探検家、冒険家、専門家で構成されており、お客様のビジネスオペレーションを向上させるために、現代のテクノロジーの力を活用しています。

SkyFi のアプリ

SkyFi のアプリは、2022年9月にベータ版がリリースされ、その後使い勝手をさらに向上させ、2023年1月18日に一般に公開されています。このアプリは、iOS、Android、ウェブブラウザで公開されており、App Store などで「SkyFi」と入力することでアプリをダウンロードすることが可能です。

SkyFi で購入できる衛星写真は2タイプあります

SkyFi で購入できる衛星写真は2タイプあります

SkyFi のアプリで購入できる写真には2つのタイプがございます。アーカイブから衛星画像を選んで買うか、SkyFi 衛星にタスクを与えて、将来の日付に指定してカスタムスナップショットを撮影します。

・シングル既存画像

1つ目の既存の画像は、SkyFi の衛星が過去に撮影した衛星画像のデータベースから写真を購入するもので、1枚20ドルですぐに衛星画像をダウンロードすることができます。

・シングル新規画像

2つ目の新規画像は、新規画像注文を行うと、将来の日付で特定の場所の画像を撮影するよう、SkyFi 衛星に指示を出すことになります。衛星をコントロールすることで、既存画像と新規画像注文の基本料金の差に影響します。こちらは1枚175ドルで画像を撮影しダウンロードすることができます。

上記の画像は、PCから SkyFi のアプリにアクセスし、日本の京都の衛星写真を買おうとした時のWEB画面です。

操作から購入は簡単

SkyFi 操作から購入は簡単

WEBから衛星画像を購入する場合は、SkyFi のサイトにアクセスし、ヘッダーメニューの「Launch SkyFi」をクリックすると、「Welcome to SkyFi」とアプリが表示されますので、アカウントを作成して「START EXPLORDING」をクリックすると、衛星画像を購入できたり、SkyFi の衛星にオーダーを出して最新の衛星画像を購入することができます。

実際に SkyFi アプリを使用した人の声

Skyfi は、映画の政府機関のように撮影された新しい衛星写真を、ウェブ上で175ドルで注文できるスタートアップです。私も面白半分で買ってみたのですが、1日後に7k×7kの画像が送られてきました。開いてみるといい感じなんですが、拡大してみると……。

彩度、ガンマ、ブロック、ストレッチの問題で、画素はひどいことになっていました。私は何が問題か大体分かっていたので、開発者と連絡を取り、数日で全て解決しました(彼らは既にいくつかの問題を認識していました)。

この方は面白半分で、SkyFi の衛星にオーダーを出して画像を撮影して購入したところ、彩度等の問題で画像は良くなかったようですが、その件を問い合わせた所すぐに対応してくれたようで問題が解決し、スタートアップ企業のスピード感に驚かされたようです。

レビュー

世界は2022年の年末以来 ChatGPT 一色となっていますが、正に巨人の肩に乗るようなサービス、衛星写真の民主化が2023年の1月に起きていたとは … 私が宇宙ビジネスに興味を持ったのは、2020年のピュアプレイの宇宙関連企業の SPAC 上場ラッシュの時期で、それ以降 Maxar Technologies、BlacSky、Spire Global、Planet などの観測衛星の企業を見てきましたが、どの会社も企業を相手にしており、まさかこの2、3年足らずで、私のような一般人でも利用できる衛星画像のサービスが出てくるなんて思ってもいませんでした。

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