国防高等研究計画局 (DARPA) が Spire Global (スパイア・グローバル) に衛星の設計を発注。この契約では、Spire の先駆的なスペース・サービス・モデルを活用して、電離層の特性評価を改善するために地球超低軌道に同機関のセンサーを搭載できる衛星を設計します。
Spire Global (スパイア・グローバル / NYSE: SPIR) は2022年11月1日、宇宙ベースのデータ、分析、宇宙サービスの大手グローバルプロバイダーとして、電離層のその場測定用に地球超低軌道 (VLEO) にセンサー群を搭載する衛星の予備設計を行う契約を国防高等研究計画局 (DARPA) から授与されました。
この賞は、DARPA の Ouija プログラムの一部で、衛星上のセンサーを使用して、地球大気の上端から宇宙の低域にまたがる領域である電離層における高周波(HF)電波伝播に関する新しい知見を提供することを目的としています。このプログラムは、宇宙での高周波ノイズ環境を定量化し、電離層の特性評価を向上させ、新しい高周波機能をサポートすることを目的としています。
DARPA の賞は、Spire の先駆的な宇宙サービスモデルを利用したもので、宇宙でのインフラの構築と維持のための高い初期費用を排除する購読モデルを通じて、組織に迅速かつスケーラブルな宇宙へのアクセスを提供します。
企業は、Spire の確立された宇宙、地上、ウェブインフラを活用して、衛星群、ホストペイロード、ソフトウェアアプリケーションを宇宙で展開し、運用することができます。Spire は、製造から打ち上げ、衛星の運用まで、エンドツーエンドの管理を行い、顧客はウェブAPIを通じてシステムを操作します。
Spire の営業担当上級副社長 Kamal Arafeh 氏は次のように述べています。
Spire は、電離層の理解を深めるための DARPA の取り組みを支援できることを誇りに思います。
Spire は、創業以来10年間で150機以上の衛星を製造・打ち上げており、その伝統と電離層データ収集の経験をこのプロジェクトに生かせることに興奮しています。
Ouija のような革新的なプログラムにとって、宇宙サービスモデルは、宇宙で新しい技術を構築し、拡張するための迅速かつ費用対効果の高いプラットフォームを提供します。
最近も、同社は米国海洋大気庁 (NOAA) から、16U衛星にハイパースペクトル・マイクロ波センシング技術を搭載したセンサーを開発し、ほぼリアルタイムの気象観測を収集し、測定値を改善するスペースサービスを受注しています。