今回の金融相場でおもちゃにされた、GameStop や AMC Entertainment が含まれたミーム (meme) 関連銘柄に特化した世界初のETF、$MEME が登場しました。
ニューヨークの Roundhill Investments が手がけるこのETF、MEME は、Solactive Roundhill Meme Stock Index を追跡しています。MEME インデックスは、ソーシャルメディアでの活動が活発で、ショートインタレストが多い組み合わせを示す25の米国上場株式を均等に加重して構成されています。
さすがに金融相場の終焉を迎えようとしている2021年12月現在では、チャート的にも諸刃の剣だと思いますがご紹介します。
Roundhill MEME ETF ($MEME) とは?
投資家に「ミーム株」へのエクスポージャーを提供することを目的としています。MEME ETF は、ミームストックのパフォーマンスに連動するよう明示的に設計された世界初のETFです。
MEMEインデックスは、ソーシャルメディアの活発な活動と高いショートインタレストの組み合わせを示す25の等加重の米国上場株式証券で構成されています。空売り比率は、各銘柄の浮動株のうち、現在空売りされている銘柄の比率で算出されます。
ソーシャルメディア活動および空売りのデータは、第三者のデータプロバイダーから提供されます。インデックスは2週間ごとにリバランスされ、トレンド銘柄の出現を最大限に捕捉するように努めています。
MEMEインデックスは、空売りの多い銘柄や個人のセンチメントが高まっている銘柄にフォーカスしており、また、隔週のリバランスによりファンドの回転率が高いため、従来の株式ETFや投資信託よりもボラティリティが大幅に高くなる可能性があります。
MEME ETF 登場の背景
なぜこのようなETFが登場したのでしょうか?それには今回のコロナ禍で起こった、金融相場、投資ブーム、個人投資家の台頭 (ロビンフッターの登場)、ソーシャル・インベストメントの出現などがあげれます。
個人投資家の台頭
過去数年間、Robinhood (ロビンフッド) のような証券会社で手数料無料の取引が容易にできるようになったため、個人投資家の取引量は顕著に増加しています。ブルームバーグ・インテリジェンスによると、2021年の株式取引量全体に占めるリテールの割合は21.3%で、2010年から2倍以上になっている。
ソーシャル・インベストメントの出現
デジタル時代のテクノロジーの進歩に伴い、個人トレーダーにとって投資へのアクセスが容易になっただけでなく、同じ考えを持つトレーダーとコミュニケーションをとることができるようになりました。Twitter、Reddit (WallStreetBets)、Discord、Stocktwits などのプラットフォームは、ミレニアル世代の投資家のホームとなり、リサーチや投資アイデアを共有・消費する能力を増幅させました。
2021年は WallStreetBets (通称:WSB) のユーザー増加の記録的な年となり、100万人強で始まったサブレディットのユーザーは、2021年11月時点で1100万人に到達しています。
MEME ETF ($MEME) のトップ組入銘柄
2021年12月15日現在のトップ組入銘柄です。