コロンビア大学医学部准教授、がん専門医・研究者シッダールタ・ムカジーの著書『The Song of the Cell: An Exploration of Medicine and the New Human』の日本語版『細胞‐生命と医療の本質を探る‐』が遂に2024年1月に発売されます。

本書は、1600年代末の発見から今日の細胞治療まで、細胞について書かれた素晴らしい本である。

2023年 PROSE 賞生物・生命科学部門優秀賞、2023年 Chautauqua 賞受賞！ニューヨーク・タイムズの注目本、エコノミスト、オプラ・デイリー、ブックページ、ブック・ライオット、ニューヨーク公共図書館などの年間ベストブックに選出！

ピューリッツァー賞受賞作『The Emperor of All Maladies』やニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー第1位『The Gene』の非凡な著者が、『The Song of the Cell』で、最先端の研究、非の打ちどころのない学問、精悍な取材、華麗な散文を融合させ、まるで文学のページをめくるような百科事典的研究に仕上げた。

ムカジーはこの壮大な物語を、1600年代後半、イギリスの卓越した博学者ロバート・フックとオランダの風変わりな布商人アントニー・ファン・レーウェンフックが手作りの顕微鏡を覗いたところから始める。

彼らが目にしたものは、生物学と医学を席巻し、この2つの科学のほぼすべての側面に影響を及ぼし、両者を永遠に変えてしまうような急進的な概念を導入した。それは、複雑な生命体は、自己完結的で自己制御的な小さな単位の集合体であるという事実であった。私たちの臓器、生理機能、そして心臓、血液、脳といった私たち自身は、このような単位から構成されている。フックはこれを “細胞 “と命名した。

細胞の発見、そして人体を細胞の生態系として捉え直すことは、細胞の治療操作に基づく新しい種類の医学の誕生を告げるものだった。股関節骨折、心停止、アルツハイマー型認知症、エイズ、肺炎、肺がん、腎不全、関節炎、COVID肺炎など、すべてが細胞、あるいは細胞のシステムが異常に機能した結果であると考えられるようになった。そして、そのすべてが細胞治療の場所として認識されうるのである。

複雑な科学がスリリングになるような、生き生きとした、明晰で、サスペンスフルな文章で満たされた『細胞の歌』は、科学者たちがいかにして細胞を発見し、それを理解し始め、そして今、その知識を使って新しい人間を作り出そうとしているかを語っている。研究者、医師、そして多読家としてのムカルジー自身の経験を織り交ぜながら6部構成で語られる『細胞の歌』は、パノラマ的であると同時に親密であり、人間であることの意味についての傑作である。

17世紀の「人間は細胞からできている」という発見から、治療目的で細胞を操作・利用する最先端技術まで。

患者を治療する新しい方法、創り出す新しい薬、新しい癒しの方法、そして自分自身を理解する新しい方法。- ジェイミー・ロシェル・ハーンドン、コロンビア・マガジン誌

ムカジーは、叙情的かつ広々とした説明の中で、人類理解の進化を私たちに教えてくれる。17世紀の、人間は細胞からできているという発見から、治療目的のために細胞を操作し、展開するための最先端技術まで。- ニューヨーカー