Volatility is the toll we pay to invest.
7 times a year stocks dip 3%
3 times a yr is a 5% mild correction
About once a year a 10% correction
Every 1.5 years a 15% severe correction
And every 2.7 years is a bear market pic.twitter.com/rD9DFBeUMZ— Ryan Detrick, CMT (@RyanDetrick) April 11, 2023
株式投資においては、「Volatility is the toll we pay to invest（ボラリティは、投資をするために我々が支払う代償）」と言われています。
これは、株式市場には価格の上下動が常に存在し、それが投資の一部であるという意味を持っています。特に初心者投資家は、このボラリティ、すなわち価格変動を理解し、受け入れることが重要です。
株式投資とボラリティ (価格の変動率)
| 下落率 | 頻度（1年あたり） |
|---|---|
| 3% | 約1年に7.3回 |
| 5% | 約1年に3.4回 |
| 10% | 約1年に1.1回 |
| 15% | 1.5年に1回 |
| 20% | 3年に1回 |
株式市場は、様々な要因によって価格が変動します。経済の動向、企業の業績、政治的な出来事などが、市場の価格に影響を与えます。これらの変動は、投資家にとってチャンスであり、リスクでもあります。
例えば、アメリカの代表的な指数S&P500の1950年〜2022年までのデータによれば、3%の下落は1年に7.3回、5%の下落は1年に3.4回発生します。更に、10%の下落は1年に1.1回、20%の下落に関しては、ベアマーケットの3年に1回発生するとされています。以下にまとめると、
3%の下落
平均して年間7.3回、S&P 500は3%の下落を経験します。これは小規模な調整として頻繁に発生することを示しています。
5%の軽度な調整
平均して年間3.4回、S&P 500は5%の下落を経験します。これも比較的頻繁に発生し、投資家にとっては一般的な調整です。
10%の調整
平均して年間1.1回、S&P 500は10%の下落を経験します。これはより重大な調整であり、投資家にとって注意が必要です。
15%の深刻な調整
平均して1.5年に1回、S&P 500は15%の下落を経験します。これは非常に重大な調整であり、市場の混乱を引き起こす可能性があります。
20%の弱気市場（ベアマーケット）
平均して2.7年に1回、S&P 500は20%の下落を経験します。これは長期的な市場の下落を示し、経済全体に影響を及ぼす可能性があります。
投資投資、初心者の心構え
投資投資初心者は、上のような市場のボラリティを理解しておくと相場の底で投げ売りして損をしてしまうことを回避できるかもしれません。
私も個別株投資を始めた頃は、市場のボラリティなんぞ知らず、下落局面・調整局面が来るその下落に耐えられなくなり損切りしてしまうということが何度もありましたが、振り返ってみると売ったタイミングが底だった … ということが何度もありました。
価格の変動は避けられない現象であり、ベア相場やロングしている銘柄の状況によっては損切りした方が良い局面も多々あると思いますが、売ってばっかいては損をするばかりです。
市場のボラリティ、シーズナリティ、アノマリーなどを理解することで、今がどのような局面なのか？を理解し、調整局面であれば株式はここから何%下げる可能性があるのか？
というのを理解しておくことで、下落に怯えることなく、冷静に対処することができるでしょう。繰り返しになりますが、市場が下落した際に、いちいちパニックになって売ってしまっていては株式投資で利益を出すことはできないでしょう。長期的な視点を持ち、計画通りの投資を続けることが大切です。
ボラリティを利用する
株式投資のボラリティをしっかりと理解したら、このボラリティを利用しましょう。ボラリティは、リスクであると同時に、投資のチャンスでもあります。価格の下落は、資産を安く購入できるチャンスと捉えることができます。
また、価格の変動を利用して、売買を行うトレーディング戦略も存在します。ボラリティを理解し、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて利用することで、投資家は市場で成功することができます。
ピーター・リンチによるボラティリティの見解
著名な投資家ピーター・リンチはm株式市場のボラリティについて最も分かりやすく解説している。
この急落・急騰相場で右往左往してる人へ。ピーターリンチ先生のありがたいお言葉をどうぞ。 pic.twitter.com/L7ZMNuarvw
— サイエンスおじさん✨ (@Adscience12000) August 6, 2024
歴史を学びなさい。歴史から大事な事を学べる。それは「市場は下落する」ということだ。しかも何回もだ。それはとても簡単な計算で、株式市場は93年間の間に10%以上の下落を50回経験した。
93年間で50回の下落だから、2年に1回は10%以上下落する。我々はこれを調整と呼ぶが、要は短期間に大金を失うという意味だ。まあつまり調整だ。
93年間50回の下落で、つまり2年に1回10%の下落、その50回の下落のうち15回は25%以上下落した。これがベア相場だ。
93年間に15回だから6年に1度は25%下落する。たったこれだけ知っていればいい。市場は時には下落するのだ。もし準備できていないのなら、株を持つべきではない。
私はボラティリティが大好きだ。 人間の本性は2万5千年前からあまり変わっていない。何か突発的な出来事が起こり、市場が下落し、ボラティリティが発生する。それは絶好のチャンスだ – ピーター・リンチ
まとめ
株式投資にはボラリティがつきものですが、これは投資の一部であり、適切に理解し対処することで、リスクを管理し、チャンスを捉えることができます。初心者投資家は、市場の変動に怯えず、冷静な判断と計画に基づいて投資活動を行うべきです。ボラリティを活用し、株式投資を楽しんでください。
